<大洞山(おおぼらやま)>

大洞山(1035m)

ルート採石場大月の森(南回り断念)北登山口(尾根ルート)大洞山(往復)(登山道地図)
登山日:2005年1月29日
登山口:岐阜県郡上市 map fan
天候:曇りのち小雨
テーマ:雪山シーズンイン、一等三角点、天測点、和良村観光
ガイドブック:『続 山旅徹底ガイド』、『美濃の山(第3巻)』
同行者:単独
時間記録:歩行時間 行き:2時間40分、帰り:1時間30分
08:45 採石場
09:15 大月の森管理棟
09:35-09:40 南登山口
10:25 北登山口
11:25-11:45 大洞山
12:15 北登山口
12:45 大月の森管理棟
13:15 採石場
仕切り線

【大洞山について】

大洞山は岐阜県内でも数少ない一等三角点を抱く山であるが、地形図にその山名の記載は無く、昔はヤブ山であった。近年、旧和良村側の麓に「大月の森」が整備され、大洞山への登山道もしっかりとした。山頂には一等三角点の他に天測点もある。天測点とは天文測量に使っていた点のことらしい(参考)
登山ルートはいろいろと考えられるが、現在は北登山口からの谷ルート(『岐阜の山旅100コース(下)』参照)と南登山口からの谷ルート(「雲よりも高く」や現地案内板参照)の2つのルートが主流のようだ。今回は南登山口から時計回りに周回する計画を立てたが、雪のついた谷はラッセルが大変そうだったので、北登山口から尾根ルート(『続 山旅徹底ガイド』参照)を往復した。目印は少ないが明瞭な尾根で歩行距離も最短なので、積雪期はこのルートが良いと思う。
また大月の森から展望台に向かい、そこから尾根を大きく時計周りすることも可能である。ただし大月の森の地図などは現地で直接得るしかないので、事前の計画立ては難しい

【大月谷へ】

多治見を6時過ぎに出発。R248、R41、R256で郡上市(旧和良村)に入る。途中で右折し、県323号に入る。大月の森の小さなプレートが所々に見られるようになり、鹿倉集落に入ってから写真のように「←和良財産区」や「←大洞山」などと書かれた案内にしたがって左折する。
だんだんと細い道になり、オンボ谷と大月谷の林道の分岐に出会う。私の予定では大月の森に車を置くつもりだったので、直進して採石場を越える。ところが採石場を過ぎると急に林道の雪が多くなり、しかも凍結していたためスリップ!タイヤが空回り(スタック)して自動が動かなくなってしまった。スタッドレスタイヤを履いていたが所詮は街乗り用の軽自動車なのでどうしようもない(ブログ参照)。タイヤ周りや車底の雪をかき出して何とか脱出し、先ほどの林道分岐まで引き返した。ここに広場があったので車を置かせてもらう。約80キロ、2時間で到着。
鹿倉集落の分岐 オンボ谷と大月谷の林道の分岐

【大月谷林道から大月の森公園】

御坊川にかかる大月橋を渡って採石場を過ぎ、カチカチに凍りついた大月谷林道を歩く。途中までアイゼンなしで歩いていたが、転びたくないので6本爪を装着する。カワラ谷の林道との分岐を見て淡々と歩くと大月の森についた。なかなか立派な所で管理棟やトイレもあったが、冬季は施錠されて閉鎖されていた。
大月谷林道のゲート跡 大月の森管理棟

【南登山口へ】

大月の森のバンガローなどを右に見るとT字路に突き当たる。ここで左に行くと南登山口、右に行くと北登山口に通じる。机上の計画では南登山口から時計回りする予定だったのでまずは左の道をとる。心配していた林道での雪崩は可能性がゼロに近いので安心して歩けた。林道終点は小広場になっていて車も何台か置ける。
さて、ここから谷に沿った道。厳冬期の谷道は貝月山(日記)でコリゴリしているので厳しそうだったらすぐに諦めるつもりでここまで来た。今日は雪山シーズンインで体もできていないので無理は厳禁である。果たして、雪に踏み跡も無く、テープも少ないので5分ですぐ断念(^^;)大月の森に戻り北登山口を目指した。
左南登山口、右北登山口 谷ルート断念

【北登山口へ】

林道は最近車が通ったようで、轍がしっかりと残っていた。送電線の鉄塔No.38を過ぎると小広場があり、轍もここまでとなっていた。ここからは地道となる。
道脇の木に目をやると写真のようなくぼみのある木が目立つ。よっせーさんが大洞山レポで書かれていたようにカモシカによる食害の結果なのだろうか。
林道歩き カモシカによる食害

【北登山口】

広場が見えたら長い林道歩きもようやく終わり。ここから谷ルートにするか尾根ルートにするか現地で考えようと思っていたら尾根ルートにトレースがあった。今日は激しくラッセルしたくなかったのでラッキーと思い、尾根ルートを選んだ。
すぐに明瞭な尾根となる。若い木の皮が動物によってかじられた跡がたくさん見られた
北登山口 かじられた跡

【尾根ルート】

トレースがあるし、尾根道も一本道なので迷わず歩けた。途中から古いテープなども見られるようになり、気がつくと小ピークであった。ここまで木々に囲まれて展望がなかったので小ピークで展望を楽しみ一休み。もし南登山口から頑張っていたらこの小ピークに合流するはずだが、南側には踏み跡が一切無かったので、本日は早々に引き返して正解だった。
尾根ルート 小ピーク

【大洞山山頂】

小ピークから鞍部を過ぎてちょっと登り返すと大洞山山頂だった。今にも壊れ落ちそうな天測点を見て山頂で記念撮影。一等三角点を見たくて少し周辺の雪を掘ってみたが頭は出てこなかった。
天測点 大洞山山頂

【大洞山からの展望】

山頂(天測点)からは北から東の展望が開けていて気持ちよい。玄人好みのガイド本によく載っている「市島(1082m)」が確認できた。積雪期・残雪期ならここから尾根伝いに縦走できると思うが、いかんせんアプローチの林道の土砂崩れが危険なので実行は難しい。
小雨が降ってきて風も冷たいので長居はせずに下山開始。晴れていれば御嶽山も見えたのに残念!往路を忠実にたどって駐車地点まで戻った。
市島方面 大洞山からの展望

【下山後の楽しみ】

和良村は歴史があり面白い。今日は観光目的で来た部分も大きかったので、下山後はまず道の駅にある和良歴史資料館へ。大人300円也。学芸員の河尻さんが一緒に回ってくださり詳しく解説してくださったのでとてもよく理解できた。中でも面白かったのは念興寺の「鬼の首」の話。「鬼の首」には「高賀山信仰で有名な藤原高光が瓢ヶ岳で討った鬼の首」という言い伝えがあり、和良村の観光名所の一つであるが(公式ページ)、その角は専門家によると牛の角なのだという(頭の部分は本物のヒトの骨)。さらに藤原の子孫がまだこのあたりに住んでいることを考えると、本当に鬼を討ち取ったのならとっくに都に招待されていてこんな田舎に末裔がいるわけないわー、とおっしゃっていた。納得(^^;)ちなみに「鬼の髭」もどこかにあるのだとか。資料館には生きているオオサンショウウオが二匹も居た。和良村はオオサンショウウオとして有名であるが、河尻さんのお話だとここ数年はめっきり数が減ってしまっているのだとか。餌が減ったため生息地を下流に移しているのではないかとのこと。
歴史資料館を出た後、戸隠神社の一本杉や重ね岩を見て、いよいよ「鬼の首」のある念興寺に向かったが、参拝は臨時の中止だった、ざんね〜ん(+_+)
帰りがけに「飛騨金山温泉ゆったり館」(入浴400円)でくつろいた。登山に観光に温泉にと久しぶりに充実した一日を過ごすことができた。
和良歴史資料館 重ね岩

【総評】


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