<恵那山集中登山(えなさん)>

恵那山(2191m)

ルート黒井沢林道駐車場→(黒井沢ルート)→恵那山→(往復)→駐車場
登山日:2004年5月9日
登山口:岐阜県中津川市 mapfan
天候:晴れ
テーマ:第3回ウェストン記念恵那山集中登山
ガイドブック:『AG鈴鹿・美濃』など多数
同行者:単独
時間記録:行き……4時間20分、帰り……2時間45分
06:15 黒井沢林道駐車場
07:10 営林署小屋
08:35 野熊ノ池
09:30 1929m峰
10:30-11:40 山頂小屋
11:45 恵那山三角点
11:50 山頂小屋
12:35 1929m峰
13:10 野熊ノ池
14:00 営林署小屋
14:30 黒井沢林道駐車場
 
仕切り線

【第3回ウェストン記念恵那山集中登山】

ウェストン像 恵那山といえば深田久弥(著)『日本百名山』に登場する一座であることはよく知られているが、深田氏よりもずっと前に恵那山の名を世界に広めた人物がいた。それがウォルター・ウエストンである。一昨年前から中津川市山岳連盟が中心となり、“ウェストン記念恵那山集中登山”が行われている(詳しくは公式ページ参照)。昨年はマラソン大会と重なって参加できなかったが、3回目となる今年は都合がついた。山頂でココアと卵酒が頂けるそうだ。この2つはいずれもウェストン(著)『日本アルプスの登山と探検』(←オリジナルはもちろん英語)の恵那山の章に登場してくる飲み物である。本当はウェストンと同じルート(前宮ルート:標準コースタイム約12時間)で登頂しようと思っていたのだが、先日のサバイバルレースのダメージが残っていることに加え、天気予報が雨なので歩行時間の短い黒井沢ルートに変更し、山頂へ向かうことにした。

【黒井沢林道】

黒井沢林道駐車広場 土砂崩れのためしばらく立ち入り禁止だった黒井沢林道が数年ぶりに開通した。黒井沢林道が近いうちに開通するという情報は某サイトのオフレコ情報で事前に知っていたので楽しみにしていた。ヤブ山好きとして黒井沢林道の開通は非常にうれしい。恵那山黒井沢ルートが使えることになったことはもちろん、焼山や鯉子山のアプローチも近くなった。焼山は黒井沢林道開通の前にツバをつけてやろうと思って(^^;)残雪時期に登頂したが(日記)、山手上峠からもいつか登頂してみたいものだ。林道は一部の未舗装を除いてずいぶんと綺麗になっていて、普通車で問題なく駐車広場に着けた。多治見からR19とR363を利用した。国道から林道へ途中の個所には案内板がたくさん立っていたので分かり易かった。自宅から61キロ、80分で到着。写真のウェストン像は黒井沢林道入り口にあるウェストン公園のもの。公園内では射干(シャガ)の花が満開だった。

【林道のお花】

ゲートを2つ(古いゲートと新しいゲート)越えて林道を歩く。序盤はよく整備された林道で、舗装されている個所もあった。
薔薇苺(バライチゴ)、深山黄華鬘(ミヤマキケマン)、菫(スミレ)がたくさん咲いていた。三葉躑躅(ミツバツツジ)はまだ硬いつぼみだった。薔薇苺は実が下につくためか、花も下向きに咲いていた。時期がくれば甘酸っぱい果実が楽しめるようになるのだろう。ちなみにこの子はヤブ漕ぎの際の天敵でございます。
薔薇苺 深山黄華鬘 菫

【営林署小屋へ】

渡渉 心もとない橋を使って沢を渡るといよいよ登山道が始まる。沢音がさらさら聞こえるような登山道を想像していたが、森の中の道という印象を受ける。新緑と巨木の組み合わせが素晴らしく、歩いていて非常に気持ちが良かった。本日はのんびりと登る気なので営林署小屋でおやつタイムにした。こんなに早い休憩は一人では久しぶりで、変な話だがなんだか新鮮な気持ちになった。
森の中 営林署小屋

【お花たち】

恵那山は田中澄江(著)『新・花の百名山』(文春文庫)にも登場している。象徴的な花としてオオチドメとズダヤクシュが紹介されている。あまり認知されていないが恵那山(特に黒井沢ルート)は花の名山である!ちなみに田中さんは81歳でこの恵那山に登られている。ウルトラおばあちゃんだ。
黒井沢ルートでも花は予想以上に多く、営林署小屋の周辺でも山荷葉(サンカヨウ)、立亀葉草(タチカメバソウ)、銀竜草(ギンリョウソウ)、などが見られた。輪違草(ワチガイソウ)も数箇所で見られた。
山荷葉 立亀葉草 銀竜草

【黒井沢】

銀竜草は一箇所でしか見られなかったので(時期がまだ早いせいもあると思うが)、地面に這いつくばって一生懸命写真を撮っていると、後発されたお兄さんが抜いて行った。小生が何の写真を撮っているのかは全く興味が無さそうで、あっという間に行かれてしまった。なかなかのペースで黙々と歩かれている。百名山ハンターなのかな〜と思うが、その方がどんな登り方をしているのか興味があったので、試しに付かず離れずで後ろから様子を伺う(^^;)後を追うことしか頭に無かったら、ガチョーン、右下の写真の場所で道を間違えてしまった。本流に沿って歩かなければならないのに支沢に入ってしまったのだ。たくさん踏み後が付いていたし、人に付いて行くことしか考えてなかったし、確かに間違いやすい個所だったけど、こんなに整備されたルートで道間違いだなんて情けないな〜。おにいさんはヤブを漕いで無理やり正規のルートへと戻っていったが、小生は来た道を引き返して正しい道に戻った。天気予報では午後から雨になっていたが、朝7時から本降りになり、がっかりだ。雨具を装着。
渡渉 間違いポイント

【お花たち2】

数種類の猫の目草(ネコノメソウ)が登山道脇でよく咲いていた。沢を離れてからはムシカリ(額空木?)が二箇所で確認できた。笹道になってからは見た花は一人静(ヒトリシズカ)かと思ったが、家に帰って調べてみたらスゲの類のようだ。
猫の目草 ムシカリ 一人静

【野熊ノ池非難小屋】

道は沢を離れて次第に笹の茂る登山道となる。猫の目草が見られなくなって笹しか無くなり、たんたんと高度を稼いでいくと野熊ノ池非難小屋。黒井沢コースは500m毎に距離表示板が立っているので非常に分かりやすい。この小屋で先ほどのおにいさんとおしゃべりした。連休を利用してはるばる東京から来られたそうだ。昨日まで四国地方に行っていたそうで、本日の山行は帰りがけのイベントだそうだ。元気な方である。
野熊ノ池非難小屋は小さな小屋だったが、雨避けができて重宝した。
登山道 野熊ノ池非難小屋

【野熊ノ池】

野熊ノ池の脇にはお地蔵様が立っていた。年代などが何か彫られていないか見てみたがよく分からなかった。池脇の木は花が咲き始めていたが、何の木だがは分からない。このあたりも笹が目立つ。池を過ぎると花はまったく見られなくなってしまった。
野熊ノ池 登山道

【1992mピーク】

1992mピーク 枯れ木が目立ちはじめると1992mピークが近い。晴れていたらこの辺りの展望は素晴らしいと想像できるが、今日のこの雨ではまったく展望なし。進行方向には恵那山が見えるはずだが、それすらはっきりと見えない。

【梅花黄連】

山腹を巻くような道になると梅花黄連(バイカオウレン)の群生が各地で見られた。5つ葉は梅花黄連、3つ葉は三葉黄連(ミツバオウレン)と呼ばれているが、三葉黄連はまだ見たことがないのでいつか見てみたい。
高度を上げると所々に残雪がまだ見られる。今年は少ないそうだが、それでもこの時期にまだ雪があるとはさすが2000mを越える山である。
梅花黄連 残雪

【恵那山の達人】

山頂の小屋に着くとイベント主催者の方々が出迎えてくださった。恵那山の達人である金井さんやウェストン研究家の田畑さんにお会いできた。非常に貴重な話をいただき、雨の中でもわざわざ登ってきて良かった。
さらにうれしいことにホームページ「養老の三角点」管理人のGOTOさんとお会いできた。一度三方山でお会いしているが、小生のサイトの登山予告を見て、わざわざ会いに来てくださった部分もあるようだ。お世話になりました。あと20分到着が早ければ「@恵那山」管理人の足立さんにもお会いできたので惜しいことをした。
ココアと卵酒ですっかり温まり、1時間以上小屋で雑談した後、誰もいない三角点の写真を撮って帰ることにした。
山頂小屋 卵酒(湯気でレンズが曇った)

【帰路】

天気が良ければ帰りは初期の黒井沢ルートを踏破しようと思っていたが(足立さんのコラム参照)、笹の密度が予想よりも高かったし、雨が降り続いていたので本日はおとなしく一般道の往復にした。
帰りに野熊ノ池小屋のノートにイベント感謝のコメントを書いておいた。

【総評】


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