<納古山(のこやま)塩の道>

納古山(633m)塩の道
(大牧谷駐車場→(大牧谷ルート)→(中級ルート)→納古山→(初級ルート)→(木作谷ルート往復)→(塩の道)→大牧谷駐車場)

登山日:2004年2月15日
登山口:岐阜県川辺町 地図
天候:曇りのり晴れ
テーマ:塩の道散策
ガイドブック:『名古屋周辺の山200』など
同行者:単独
時間記録:行き……55分、帰り……1時間15分
13:00 大牧谷駐車場
13:15 林道終点
13:25 木和谷分岐
13:55-14:30 納古山
14:45 木作谷分岐
15:00 木作谷登山口
15:10 木作谷分岐
15:30 大牧谷分岐
15:45 大牧谷駐車場
 

仕切り線


【納古山について】
「納古山は濃尾平野と飛騨山間部の接点に位置する標高633mの山ではこの地域の最高峰です。(中略)
自然に恵まれた山ですが、今から約300年前に起こった入会地の境界争いは、当時の村人にとっては非常に大きな事件となりました。
この山は、江戸時代以前から入会山として農民の日常生活に無くてはならない大切な山でした。宝暦4年(1707)から明治13年(1880)までの173年間にも渡った論争は、多くの人員と費用を必要とし、その費用捻出のために農民がたいへん苦しい生活をしたという記録が残っています。」(大牧谷登山口の案内板より)
初級コースや塩の道を歩いていると、加茂郡下麻生村と武儀郡神渕村の境を示す石柱が見られるが、こういう歴史的背景を知っていると登山の面白みも増すと思う。

【山名の読み方】
納古山の読み方は「のこやま」、「のこさん」、「のうこやま」などなどガイド本によって様々である。『山岳ルーツ辞典』によると、峰がのこぎりのようにギザギザしている「のこ」と呼ばれるようになったそうだ。しかし『川辺町史』を開いてみると、入会地論争の時代は「のふこ山」と呼ばれていたという(よく覚えていないが、漢字表記はたしか能古山だったと思う)。
いろいろな読み方ができるが、地元の七宗町が「のこやま」と読んでいるので本ページでも「のこやま」とした。

【塩の道】
(飛騨地方の)R41号は鰤街道(ぶりかいどう)などと呼ばれているが、海と一切面していない岐阜県の人々にとって海の幸を得るのは、当時大変なことだったろう。納古山南の下麻生地区と北の神淵地区をつなぐ道は「塩の道」として重要な街道であったそうだ。
本日は「塩の道」をキーワードに計画をたてた。どこを歩いたかを分かりやすくするために、本ページでは、塩の道を「大牧谷ルート」、「塩の道」、「木作谷ルート」と3つに分割して表現している。

【大牧谷ルートへの行き方】
納古山へは一般的な木和谷周回ルート(日記)と納古谷ルート(日記)と、同じ日に2回登頂したことがある。大牧谷ルートはあまりガイド本に載っていないのでアプローチの方法があまり知られていない。
登山者ノートに大牧谷ルートのアプローチ方法を書いてくれた人がいたので(このメモ:勝手にUPしちゃいます。大変感謝)、本日は迷うことなく登山口に着くことが出来た。
美濃加茂方面からアプローチする場合、R41から下麻生の信号と歩道橋を過ぎると、車道が追い越し可能区域(センターラインが白い点線)になる。モンデウススキー場の大きな看板を左に見るとすぐに歩道橋があるのでそこで左折する。すぐ現れる踏み切りを越えると、正面に神社が見えるが、直進せずに右折する。小学校とプールを左に見ながら道なりに進むと大牧谷ルートの大きな案内板がある。ここを左折し林道(牧ヶ洞林道というらしい)に入る。林道をしばらく走るとヘアピンカーブのところに砂防ダムがあり、ここに数台駐車可能である。
林道入り口の看板 駐車場

【牧ヶ洞林道】
ヘアピンカーブを過ぎても自動車で走れそうな林道だった。狩猟可能区域のようで、「登山者が多いため狩猟には充分注意してください」との看板が目立っていた。猟師さんのものと思われる登山道もたくさん派生していた。大牧谷の沢にたくさん生えていた冬苺をつまみながら約1.1キロ歩いて林道終点。車は2台くらい駐車可能だが、やはり砂防ダムのところに停車したほうが楽しいだろう。
林道終点

【焚き火跡】
林道終点には七宗町の案内柱がある。山頂までは1200m。午前中は不安定な天気だったので家でおとなしくしていたが、昼からの登山にはちょうど良い距離だ。雑木林をワンピッチで登ると小広場があり、焚き火の跡が見られた。植林作業の人や狩猟目的の人の休憩場所であるようだ。
焚き火跡広場

【中級コース合流】
中級コースに合流。ここからは一度歩いているので何も考えずに歩けた。朝の雨のため、木の上に乗っていた雪がぼとぼと落ちてきて参った。
中級コース合流点 登山道

【天空岩】
途中で展望の良い大岩がある。木和谷の登山口にある案内板によると「天空岩」と呼ばれているようだ。展望が一気に広がる場所であり、一本立てるには最高の場所である。 天空岩からの展望

【岩場】
中級コースには、鎖とロープの掛かった岩場の難所が1箇所ある。昔来たときは鬱陶しく感じだが、当時よりも登山経験をつんだからか、普通に通ることができた。表面が滑る岩でなくて、ギザギザしている岩なので足をひっかけやすく、誰でも滑落する心配なく通れそうだ。
初級コースと合流すると主尾根になり非常に歩きやすい。
岩場 主尾根出合い

【納古山】
山頂には三角点、山頂標識、石碑、石仏、登山者ノート、ベンチなどなど、いろいろとあり賑やかだ。本日は変な天気だったためか2組の登山者としか会わなかった。
『続ぎふ百山』によると山頂の石碑は中麻生、灰原山観音寺の住職だった玄祐師が、祈願成就をこめて安置したものらしい。
納古山 川辺町方面

【初級コース】
帰りは初級コースで途中まで降りる。見事な松の木や手作りのベンチを見ながら緩やかな下り道を歩いた。
松の木 手作りベンチ

【交差点】
境界を示す石柱を見ると登山道の十字路は近い。十字路で直進すると初級コース、右折すると塩の道、左折すると木作谷ルートである。車を置いてあるので大牧谷に戻らないといけないが、本日は塩の道がキーワードなので木作谷ルートも歩きたい。一旦木作谷ルートを下り、また戻ってくることにした。 十字路

【木作谷ルート】
岳友タンネの会の黄色いプレート「←木作り谷」を見て、木作谷へと下りる。こちらも歩きやすくかった。すぐに沢と合流し、枯れ沢を渡ると林道終点の登山口に着いた。あっという間であった。
木作谷ルート 木作谷ルート登山口

【塩の道】
先ほどの十字路に戻り、塩の道を歩く。倒木や土砂崩れなど少し荒れている個所もあったが、山腹をトラバースするのでアップダウンは少なく、疲労は感じなかった。
初級コースでも見られた石の境界標が塩の道にも1本見ることができた。
中級コース・大牧谷ルートと順に合流し、車へと戻った。
塩の道 境界標

【総評】
・塩の道を満喫できた。
・塩の道と飛騨美濃街道との関係に興味があるので機会があったら調べてみたい。


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