<サンノーの高(さんのうのこう)>

サンノーの高(1107m)
(林道登山口→72番鉄塔→サンノーの高→70番鉄塔→林道登山口)登山道地図はこちら

登山日:2003年11月23日
登山口:岐阜県山県市
天候:晴れ
テーマ:探検的登山、「雲よりも高く」の店長さんとコラボ
ガイドブック:『美濃の山 第2巻』、『続ぎふ百山』
同行者:単独
時間記録:行き……2時間45分、帰り……2時間5分
(推定標準コースタイム:行き……3時間5分、帰り……2時間20分)
08:20 林道車止め
08:40 林道終点
08:50 第二砂防ダム
09:20 71番鉄塔
09:45 72番鉄塔
10:10 尾根出合
10:35 71番分岐
11:05-11:35 サンノーの高
12:15 鞍部
12:35-12:55 70番鉄塔
13:35 第二砂防ダム
13:45 林道終点
14:00 林道車止め
 


【サンノーの高について】
山県市(旧美山町)と板取村の境に1106.6m二等三角点ピーク(点名:三尾山)がある。これが「サンノーの高」である。地形図に山名の記載は無いが、山名はいくつかあり、東の谷の名から松谷山、西の谷の名から三尾山(みおさん)、むね山とも呼ばれ、故今西錦司さんは「サンノーの高」と呼んでいたそうだ。「三ノ尾ノ高」ということなんだろうか!???三角点の点名は「みつおやま」で、地区名は「みお」、地元の人は訛りが入って「みょーお」と呼ぶのだそうだ。統一されていないことを考えると、「三尾」を「サンノー」と読ぶ人がいても全く不思議でない。
サンノーの高を紹介する本は『続ぎふ百山』、『名古屋周辺徹底ガイド』、『美濃の山 第2巻』などがあるが、どの本を見ても、頂上付近はヤブがひどいと書いてある。そのためか現在もあまり登る人が少ないようである。
2001年に切り開きがあったという情報を得、笹が再び茂ってくる前に登ろうやということになり、今回「雲よりも高く」の店長さんと一緒に行く計画をたてた。ルートは三尾谷から鉄塔巡視路を利用しての周回コース。ネットを通じて知り合えた店長さんとご一緒するのははじめてだが、ベテランの方なのでどんな登り方をされるのかと思うと当日が待ち遠しかった。

【アプローチ】
愛知県大口町の店長さん邸を6時20分に出発する。芥見から県93、県59、R418、美山支所手前から神崎川を上る。神崎地区で本線と別れて右の細い道に入る。さらに「円原方面2km→ 中越方面9km↑」の案内板を見て円原方面へと右折する。「日本一の伏流水」と看板の立つ円原川に沿って北上、今島地区あたりから車幅ほどの道になる。沢は伏流になっていて涸れている場所もある。不思議な空間!
道は沢に沿ってついているので、分岐が現れても大きい方の沢に沿ってゆけば良い。一箇所我々も道を間違えた。左下の写真のところである。2つの橋と家とが見えるY字路の分岐で、左の道を行くと行き止まりだった。右が正解。
廃バスを見事に利用した山小屋が左に見えたら車止めは近い。お墓か神社の跡と思われる広場の奥に鎖が掛けられていて車止めとなっていた。手前の広場と合わせて3、4台駐車可能。うっそうとしている場所だが「南無阿弥陀仏」と書かれた石仏が一層不気味な雰囲気をかもし出す。大口町から約2時間で到着。店長さん運転感謝!
林道分岐 林道鎖止め

【弥十郎の滝】
廃バスを利用した小屋の近くには「弥十郎の碑(だっけな?)」と書かれた石柱と弥十郎の滝へと続く細い道もあった。今回は寄らなかったが、帰ってからネットで調べてみたら素晴らしい滝だということが分かった。しかしマニアしか来ない(来られない)場所だよ、ここ(^^;)

【林道歩き】
鎖止めからしばらく林道を歩く。林道の名前が書かれたプレートや柱などは見当たらなかったが、『点の記』では円原林道、『続ぎふ百山』では三尾谷林道、『ぎふの名瀑名峡』には納谷林道となっている。
鎖止めから数分で廃屋を左に見る。幾つかの橋を渡り、20分ほどで林道終点の広場についた。「2.5km」と書かれた看板が2つあったが、これは三尾集落からの距離であろうか。

【第一砂防ダム】
林道終点から登山道になる。すぐ第一砂防ダムが現れる。店長さんは鉄のはしご、小生は木のはしごを使ってダムの上に上がった。またすぐに営林署小屋が現れる。
第一砂防ダム 営林署小屋

【第ニ砂防ダム】
沢を渡ったりしていると第ニ砂防ダム。この先に鉄塔の分岐がある。直進すると71番鉄塔、左の道から沢に降りると70番鉄塔に続く道である。本日は反時計回りの周回を予定しているので、計画どおり直進して71番鉄塔を目指す。 第ニ砂防ダム

【剣山】
沢を離れて勾配がきつくなってくる。植林地帯だがほとんどの木々が縦に裂けている。台風になぎ倒されてしまったようだ。まるで生け花の剣山のようだ。
やがて小さな谷に沿った道になるが、途中で意味不明の文字が書かれたT字路があった。赤ペンキで岩に「←モリタンソグ 145」と書かれていた。無視して谷に沿う右の道を行く。
まるで生け花の剣山

【71番鉄塔】
小さい沢を横切って、谷を回り込むように歩くと71番鉄塔。なかなかの展望で、伊吹山、サンノーの高の山頂、北の70番鉄塔、69番鉄塔、南の72番鉄塔もよく見えた。ここから主尾根に出るルートもあるが、本日は72番鉄塔から主尾根に向かう。72番鉄塔からのルートの方が勾配が緩いので歩きやすいはず。なにぶん情報が少なく登山道の状況が分からないので確実に登頂できる(しやすい)ルートを選んだ。 71番鉄塔から伊吹山を望む

【トラバース】
72番鉄塔に向かうが、山腹に付いた道は荒れている個所もあった。朽ち落ちそうな橋が2箇所あり、恐い場面もあった。 朽ちかけた橋

【72番鉄塔】
72番鉄塔からの展望も最高に気持ちよく、北山の反射板も見えた。尾根には西からの踏み跡もあった。これは林道途中にあった細い作業道から続いているのかもしれない。山頂がきれい。
72番鉄塔からサンノーの高山頂を望む 71番、70番、69番鉄塔

【主尾根へ】
72番鉄塔からはよく踏まれた道だった。林野庁の境界見出標を見ながらの山歩き。全体的にみれば予想通り勾配はきつく無い。無事に主尾根に出合った。 登山道

【熊!?】
主尾根はヤブ漕ぎを覚悟していたが、たいしたヤブもなく、拍子抜けしてしまった。除草剤の袋も落ちていた。71番鉄塔からの尾根道出合いには「三尾山分岐」と書かれた赤いプレートが転がっていた。
こんなマイナーな山を登るのは我々だけであろうと思っていたので、71番鉄塔方面から人が現れた時はびっくりした。熊かと思った。
あまりしゃべらない方だったので登山道の状況は全く聞けなかったが、71番鉄塔から直接主尾根に出るルートは現在でも使用可能のようだ。
登山道

【展望岩】
右に板取村の集落が見えたら木々の間から高賀山がはっきりと確認できる。軽いヤブをこいで山頂が近づくと大岩があり、本日一番の大展望。伊吹山、能郷白山、舟伏山、日永岳……。本日は展望が良かったので最高の休憩場所だった。今年は雪の便りが遅いが、能郷白山はさすがに白くなっていた。 大岩からの展望

【サンノーの高】
展望岩から10分もかからずサンノーの高の山頂。やったー!
黄色い杭の片面に「サンノーの高」、反対の面に「三尾山」と書いてあった。残念ながら展望は無いが、鉄塔や展望岩でじゅうぶん楽しんだので全く不満は無い。雪はあるかな〜と思っていたが、山頂付近の落ち葉の上にうっすらと乗っていた程度だった。
「熊出没注意」と書かれた「とうきびショコラ」をネタに持ってきたり、写真でピースしたりしていたら、店長さんに「ノンキ君若いね〜」と言われてしまった(^^;)
サンノーの高 店長さんと2ショット

【ヤブ漕ぎ】
帰りは予定通り北に向かう。徐々にヤブが濃くなっていき、1078mピークの手前で西に向きを変えてからは結構なヤブ漕ぎものだった。ベテラン店長さんは下りのペースが速いので徐々に離されて行く。ヤブでお互いの姿が見えないので「ちゃんと来てる〜?」、「は〜い」のやりとりをしながら歩いた。
行きでは見られなかった北側の展望もあり、気持ちよい。綺麗な大きな山は平家岳かな?
956mピークの手前の鞍部に到着。ここからのルートは2つあるようだ。尾根伝いに956mピークに向かう道と山腹を巻いて70番鉄塔に向かう道である。踏み跡がしっかりしている後者を選択。ちなみに南東方面にも踏み跡があったが、こちらは行き止まりだった。
ヤブ漕ぎ 平家岳?

【70番鉄塔】
山腹を巻いていく。南や西や北やらめまぐるしく進行方向を変えていくと70番鉄塔と69番鉄塔の間に出た。ここには鉄塔巡視路プレート「69番←、70番→、71番↓」があった。
ここで休憩しながら下山ルートを考える。70番鉄塔から谷に沿って南下するルートと、71番鉄塔の案内にしたがって南西の方向に向かうルートとある。ガイドブックには前者のルートが紹介されているが、新しそうな後者のルートを選ぶ。あまりしゃべらないおじさんと再び会ったが、おじさんは迷わず前者の谷道に行った。この山に来るのは初めてではなさそうだったので話し掛けてみたが、またしても「ああ、そうですか」で会話が終わってしまった。ははは……。
70番鉄塔

【遠回り】
谷を回りこむように道がついていて、途中でかなり遠回りだと気が付いた。登山道は整備されているが、落石か落木かで鉄の橋が曲がっているところもあった。
905mピークから続く尾根に出合うが、この先からやっと高度を下げる感じ。一気に降りて「施業検討林写真位置」の看板を見ると、70番鉄塔からの谷道と合流した。
登山道 合流点

【無事帰還】
沢を渡ると、朝に通った70番鉄塔と71番鉄塔の分岐に出る。来た道を戻り無事に帰還。
事前の綿密な計画に加え、本日も常に先頭を歩いてくださった店長さん、どうもありがとうございました。
70番71番分岐

【総評】
・山名はたくさんあるが、立派な山容なので「サンノーの高」の名が相応しいともっぱらの評判。小生は三尾山の名も好きだけど(^^)
・美濃の山の大先輩で、敬愛している「雲よりも高く」の店長さんと一緒に登れた。感激!
・予想よりもはるかに軽いヤブだったが、初心者には72番鉄塔からの往復をお勧めする。

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