<川上岳(かおれだけ)・位山(くらいやま)敗退>

川上岳(1626m)
(山之口林道ゲート→山之口林道終点→(散策)→林道ゲート→(尾根ルート)→川上岳→林道ゲート)登山道地図はこちら

登山日:2003年10月19日
登山口:岐阜県萩原町
天候:秋晴れ
テーマ:紅葉、廃道散策、クーの山小屋の方々とご対面
ガイドブック:『名古屋周辺の山200』、『AG17 乗鞍・御嶽・霧ガ峰』
同行者:モリさん
川上岳時間記録:行き……2時間45分、帰り……2時間
(川上岳標準コースタイム:行き……2時間50分、帰り……2時間15分)
06:40 山之口林道ゲート
07:40 山之口林道終点
07:45-09:30 位山廃道探索
09:35 山之口林道終点
10:15 山之口林道ゲート
11:40-11:45 御嶽山展望地
12:45 宮村道分岐
13:00-14:30 川上岳
15:30 御嶽山展望地
16:30 山之口林道ゲート


【位山三山】
位山・川上岳・舟山(地形図では船山)は「位山三山」と呼ばれている。「飛騨の三名山」とも呼ばれていて、位山三山にまつわる伝説はたくさんある。なるほど昔からの名山というわけだ。たとえば『宮村史』には位山の男神をめぐって川上岳の女神と舟山の女神が競った話が紹介されている。勝負に負けた舟山の女神は、位山との間に大きな溝を作り、行き来を絶ってしまった。その溝が今の無数河川といわれている。また、川上岳の女神が位山との間に造った道が今のナベノツル尾根(位山天空遊歩道)だという。
本日登頂した川上岳の名は「川の源」という意味であり、「川浦(かおれ)」とも書く(手持ちの辞書には載ってなかったが)。なかなか「かおれだけ」とは読めない。

【縦走計画】
掲示板「クーの山小屋」(こちら)で川上岳のオフ会があることを知り、日程が一致したので頂上で会いましょうということになった。さて、どのようなルートで行くか。川上岳の地図やガイド本、WEB上の日記などを見てみるが、川上岳は奥深く、ほとんどの人が往復しているようだった。ガイド本では紹介されていないが、地形図を見ると位山の真南の尾根に登山道があることになっている。よしこれだ!山之口林道ゲートに車を置けば、山之口林道終点から位山、天空遊歩道、川上岳と周回することができる。
心配な点は2つ。1つ目は山之口林道が歩けるかどうか、2つ目は南尾根の登山道が使えるかどうか。萩原町役場に電話で聞いてみるが、なんとも曖昧な答えしか返ってこない。ゲートを越えてからの林道の状況も分からないようで、結局は自己の責任でならどこでも歩いていいよ、ということだった。南尾根道については久々野町に聞けば分かるかもしれないと言われたので、久々野町役場に聞いてみた。ウチでは分からないから、宮村役場に聞けという。宮村に聞けども分からずで、収穫はなし。しかし登山道はたぶん使われていないだろうと覚悟はできた。なに行き止まりだったら戻れば良いだけである。

【登山口へ】
アプローチの運転で100キロを超すのは久しぶりである。前日に気合を入れて新品のタイヤに交換。相棒に多治見駅まで来てもらい、仮眠後2時40分に家を出発。R248、R41で下呂町へ。ガソリンスタンドと隣り合わせになっているコンビニで休憩し、上呂駅前から県98号に入る。しばらく北上して山之口集落につく。周りは真っ暗なので登山口探しに苦労するかと思っていたが、JAと山之口公民館の前に案内板を見つけることができた。位山荘の脇から山之口林道に入るが、この道が荒れていて苦労した。辺りはまだ真っ暗だし、ガードレールは無いし、水溜りや大きな石がそこら中にあるし。ゲートには5時35分に到着。本日一番乗り!合計111キロ。車内で仮眠と準備。6時を過ぎるとやっと明るくなった。
登山道入り口(帰りに撮影) 山之口林道ゲート

【山之口林道】
「一般車両通行禁止」、「徒歩で通行する場合でも大雨の後などは落石等の恐れがありますので充分注意してください」と書かれたゲートの脇を越えて林道を歩く。すぐに非難小屋を右に見て、後は山之口川に沿う。紅葉を楽しみながら徐々に高度を上げていく。林道の状況はゲートまでの道とほとんど同じだった。林道終点は広場になっていて水の入ったペットボトルなどが散乱していた。
山之口林道 山之口林道終点

【位山目指して1】
林道終点からは2本の道があった。この辺り一体は植林作業が盛んのようで、結構人間の匂いがあった。「歩道入口 184にと」から登山道に入るが、ずいぶんと整備されていて驚いた。途中でどちらとも行けそうな分岐にでたので、まずは右の道に行って見た。
熊笹というのだろうか?まるで竹のような、背丈を越える頑丈な笹があるが、登山道上はすべて刈られている。しかし笹の切り口が鋭いし、足元には笹の切りくずが多数落ちているので滑って滑って恐い。途中で崖崩れの個所もあり変化に富んだ道だった。笹が刈られているのも途中までで、背丈を越える頑丈な笹をこぐ元気もなく来た道を戻る。
右の道 崖ではおそるおそる

【位山目指して2】
先ほど迷った分岐に戻り今度は左の道を行ってみる。こちらは気持ちの良い尾根道で、途中胞子付きの植物も見られた。
左の道 胞子付きの植物

【敗退】
しかし快適な尾根歩きも途中で終わり。植林活動の範囲しか道はないようだ。ここからの藪漕ぎは頑張ればできそうだったが、時間の関係もあり、素直に林道ゲートまで戻ることにした。好奇心も探検心も満たされたし、位山天空遊歩道や川上岳が綺麗に見えたので満足である。 川上岳(中央)

【川上岳登山】
林道ゲートまで戻ってみると車の数に驚いた。ゲートからざっと見ただけで15台止まっている。奥にも止まっているだろうからすごい人気だ。でも登山者のマナーとしてゲート前は止めちゃだめだよ〜。
ブリキのような橋があり、大足谷を渡る。
登山口 大足谷

【御嶽山展望地】
大足谷を渡ると展望の無い単調な九十九折。休憩に適した広場などもなく、黙々と登る。変化が無いため眠くて眠くて仕方がなかった。途中で乗鞍岳と御嶽山が見えて、主尾根の広場に出ると、御嶽山が目の前に大きく見えた。
単調な九十九折 御嶽山展望地

【ブナ林】
尾根道から少し下るとブナ林に入る。立派な大木がところどころで見られた。右手に川上岳が見える。この辺りから見える紅葉も綺麗。川上岳の頂上に白い人影が見えたので「ヤッホー」と叫んでみた。返事は返って来ない。頂上に着いてから気が付いたのだが、白い人影と思っていたのは頂上を示す柱だった(^^;) ブナ林から川上岳を望む

【快適尾根歩き】
沢を渡って登りだすとあとは快適な尾根遊歩道。御嶽山はもちろん、萩原町や飛騨川が見事に見えた。朝にササ藪で苦労したのでよく分かるのだが、この笹だらけの登山道を初めに切り開いた人はすごく大変だったろう。馬瀬村からの登山道と合流。クーさん達との約束の時間からだいぶん過ぎていたのだが、小生も相棒も疲れていてペースが上がらない。
快適尾根歩き 馬瀬村分岐

【1617mピーク】
1617mピークで宮村からの登山道(ツメタ谷登山道)と合流する。ここから見る川上岳はきれい。
1617mピーク 川上岳

【川上岳】
12時到着を予定していたが、位山登山道探しで予想以上に時間がかかり、1時間も到着が遅れてしまった。皆さんにご迷惑おかけしました。
「クーの山歩記」のクーさんが話かけてきてくださり、「岐阜県の山歩き」のRAKUご主人が皆さんを紹介してくださった。ハンドルネームのイメージがあるので面白い。
ダナ平林道終点から位山経由で登られたクーさん達は1時間以上前に到着されていて、鍋パーティで盛り上がっていた。お酒で出来上がっているおじ様も約一人いらっしゃって(^^)賑やかだった。すっかりご馳走になりました。ありがとうございました。
山頂からは360度の展望と紅葉が楽しめた。見える山がまたすごい。スター級ばかり。白山、御嶽、乗鞍、槍、笠……。
クーさん達と別れた後はお昼寝。山頂では大足谷の沢登りをしてきたというパーティがいらっしゃった。滝などが見られてお勧めだそうだ。
帰りは来た道をのんびりと帰ったが、やはり単調な九十九折はつまらなかった。
白山 集合写真
後列右からクーさん、yukiさん、Nさん、駒さん、ジオンさん、RAKU友のSさん、Sizukaさん、モリさん、小生、前列右から、RAKUさんご主人、いかわさん、katakuriさん、RAKUさんご婦人、ブルースカイさん、葵のMさん、ブルさん

【総評】
・ガイド本にもさりげなく点線がついている位山南尾根登山道。ひどいササ藪で通る気がおきなかった。
・山之口ルートは前半が単調。位山からの天空遊歩道経由で川上岳に行った方が面白そうだ。
・山頂でネットで知り合えた方々と会えて楽しかった。

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