<天狗森山(てんぐもりやま)・橋ヶ谷山(はしがたにやま)>

天狗森山(1338m)・橋ヶ谷山(1421m)
(ゲート→営林署小屋→天狗森山→橋ヶ谷山→ゲート)

登山日:2003年8月2日
登山口:岐阜県中津川市
天候:晴れ
テーマ:続ぎふ百山、積極的疲労回復
ガイドブック:『こんなに楽しい岐阜の山旅100コース(下)』
同行者:単独
時間記録:全行程4時間20分
(推定標準コースタイム:5時間)
07:20 ゲート
08:00 営林署小屋
08:10 登山口
08:30 鞍部
08:45-09:00 天狗森山
09:10 鞍部
09:40-10:00 橋ヶ谷山
10:15 鞍部
10:30 登山口
10:40 営林署小屋
10:40-11:05 登山道探し
11:40 ゲート


【東濃がブーム!???】
ウェブ上で繋がりのある方々が最近東濃の山によく登られている。どうやら東濃がブームのようである←本当かな(^^;?)。ミーハーな小生がブームに乗らないわけがない。午後からゼミがあるので午前中で登れる山を選んだ。中津川の天狗森山と橋ヶ谷山である。元気と時間と道があれば営林署小屋からロクロ天井にも行こうと計画を立てた。天狗森山と橋ヶ谷山は2ヶ月前に「Itoh」さん(こちら)が、1ヶ月前に「山歩き」さん(こちら)が登られている。夜叉ヶ池伝説マラニック(日記)が終わってまだ1週間もたっていないので積極的疲労回復の目的もあるのであまり無理はしないようにしよう。

【風神神社】
風神神社 アプローチは三森山(日記)や大船山(日記)と途中まで全く同じ。R19、県33、R363を使った。途中から風神神社に向かうのだが、曲がり角には必ず神社の案内板が立っていたので非常に分かりやすかった。常夜灯のある交差点から林道に入るとあとは一本道。道脇のお地蔵様を見ながら途中崖崩れが恐い個所を抜けると風神神社についた。風神神社はあまりに立派なので車から降りてお参りする。『ぎふ百山』のロクロ天井の頁に風神神社についての記載がある。祭神は十一面観世音菩薩で、もとは阿木町大根木の長楽寺の御本尊であった。「風天さん」という愛称で親しまれていたが、神仏混淆時代に現在地に神として祀られたという。伊勢湾台風の少し前、ここに参詣した信者の家だけが被害を受けなかったということから、にわかに信者がふえた。信者が裁ききれないほど賑わっていたようだ。毎年8月31日に大祭が行われている。今年は日曜日なので行けるチャンスかも!「風穴」と書かれた通路から神社の裏にまわると大岩の上に祠があり、周囲は見事な大木だらけで驚いた。トイレを借りて登山口に向かう。

【ゲート】
林道はいつのまにか未舗装道路になっていたが普通車で問題なく通れた。ガイド本を読んで営林署小屋まで車で行けることを期待していたが、本日はゲートが閉じておりここから歩く。ゲートには「一般車両侵入禁止」と大きく書かれたいたので、時期によらずここから先へは行けないのかも知れない。多治見から合計49キロ。1時間20分で到着。ゲート付近の路肩に3、4台駐車可だが、大型の工事車両が通るので注意しなければならない。風神神社でもしつこく降っていた雨が止み安心して登山開始。 ゲート

【阿木恵那林道】
ゲートの脇から無理やり通る。阿木川沿いにずっと歩く。阿木恵那国有林の看板がたくさんある。本当は入山の際に営林署の許可が必要なのかもしれないが、よくシステムが分かっていないので今回は勘弁してもらおう。辻ヶ沢にかかる橋を渡ると道脇で小紫陽花(コアジサイ)や山蛍袋(ヤマホタルブクロ)がよく咲いている。ロクロ沢を渡ると林道が二つに分かれている。右の道は乙女谷林道と呼ばれ墓戸峠に通じている。左の道が阿木恵那林道の続きの道であり、天狗森山・橋ヶ谷山の登山口に通じている。天狗森山がちらちらと見える。
林道分岐 天狗森山

【阿木恵那林道】
ガイド本に苧環(オダマキ)の花のことが書かれていたので林道歩き中は探しながら歩く。苧環は見つからなかったが、いろいろな花が咲いていた。林道脇には「歩道入口 関係林小班41ちろ」などと書かれた看板や「標高1000m国有林口〜1.8km」などと書かれた赤い看板が多数立っていてにぎやかであった。阿木川、刃沢、狸沢と渡ると林道脇にお地蔵様が2体いらっしゃり、営林署小屋に着いた。
阿木川 天狗森山の忘れな花

【槇平】
営林署小屋一帯は槇平(槙平)と呼ばれ、水資源開発公団の狸沢雨量観測所もある。阿木川をはさんでロクロ天井の山塊が見える。休憩には良い場所である。槇平は阿木村庄屋助十、健三郎が開拓したという史実が残っているそうだ。『ぎふ百山』では「赤い屋根の営林署造林作業所」と記載されているが、分岐にあった小屋の屋根は青色だった。後日知ったのだが『飛騨の山山(国境編)』によると赤屋根の小屋はさらに奥に行ったところにあるようだ。ここで林道が2つに分かれる。来た道をまっすぐ行く道は阿木林道と呼ばれている。左に曲がる道が阿木恵那林道で登山口や地獄峠に通じている。
営林署小屋 雨量観測所とロクロ天井

【登山口】
営林署小屋から再び林道を歩く。丁重に保護された赤松を見てしばらくするとバックミラーに登山口の案内板がかかっていた。ここからが登山道となる。ガイド本にはバックミラーの鏡の部分に案内があることになっているが、今では消えかかっていて意識しないと読めない。林道から離れて少し降りると広場になっていて沢が何本か通っている。広場になっているので登山道がどこだか分からず少し戸惑ったが、あたりを見回すと色あせた赤や黄色のテープが見つかった。
登山口 狸沢

【鞍部】
朽ちた丸太橋なども見られたが全体的に勾配が緩くて歩きやすい。狸沢から離れると稜線の鞍部に出た。右に行くと橋ヶ谷山、左に行くと天狗森山である。どちらから行っても良いのでガイド本の通り天狗森山から先に行く。
登山道 鞍部

【天狗森山】
天狗森山 意外と急な登山道を登っていく。振り返ると橋ヶ谷山や焼山が木々の間から見えた。カエルが多く、振動を感じて登山道から一生懸命逃げていた。反射板が見えると天狗森山。三角点は無いが小高い所にプレートがあった。阿木地区や橋ヶ谷山が見事に見えた。ガスがかかっていたので恵那山は残念ながら見えなかった。
阿木方面 橋ヶ谷山と反射板

【天狗森の池】
山頂からさらに道が伸びていたので行ってみた。境界見出標「乙191」で右に曲がると天狗森の池がある。日照り続きの年には、この池に物を投げ入れて雨乞いをしたというが、今では完全に干上がっていてただの窪地にしか見えない。さらに奥に行くと「天狗腰掛石」と書かれた岩があった。この山は山名の由来となる天狗の伝説があるようなので、機会があれば調べようと思う。道はさらに続いているがどうやら降りていく道のようである。道の続く方向を考えると清水地区に通じているのかもしれない。 天狗森の池

【急登】
鞍部に戻り橋ヶ谷山を目指す。橋ヶ谷山は地形図には山名の記載がないが、その山容から登山者が多いようである。山名は谷の名前からつけられているそうだ。登山道はよく踏まれていて笹が刈られているので歩きやすい。途中で焼山やロクロ天井を見ながら歩く。道脇には蔓竜胆(ツルリンドウ)も見られた。一直線の急登を終えると橋ヶ谷山の山頂であった。
登山道 蔓竜胆

【橋ヶ谷山】
バックは焼山 山頂一帯は東面が刈られていて展望が良い。焼山とロクロ天井がよく見えた。ガスっていなければ恵那山も見えるかもしれない。虫が多いので適当に休憩は切り上げた。山頂には木が3、4本直立していたがこれがイチイというものか!さらに道が続いていたが、どこまで行くのだろう?

【ロクロ天井】
来た道を戻り、槇平の営林署小屋まで戻った。ここからロクロ天井を目指してみる。ロクロ天井は地形図に山名記載はないが、ぎふ百山に選定されている玄人好みの山である。標高は1471mなので橋ヶ谷山とほぼ同じである。明瞭な登山道はおそらく存在せず、藪漕ぎ必死であろう。小生が知っている範囲では、本に紹介されている登山道は4つある。(i)営林署小屋から南東に伸びる尾根道。(ii)乙女沢とロクロ沢の間の尾根道。(iii)墓戸峠からの稜線。(iv)阿岳本谷から詰める道。今回は(i)のルートで登って(ii)のルートでゲートに戻ることを考えた。

【ロクロ天井へ】
まずは阿木川を渡らなければならない。狸沢雨量観測所から林道を少し奥に行った所に「歩道入口 関係林小班 へに 47−ろほ 48と」と書かれた案内板の立つ道があった。本に紹介されていた道はここだと思い突入。踏み跡はあるが草薮が道を覆っていて歩きにくい。漕いで漕いで阿木川に出合ったが今度は降りる道がない。堤防から強引に河原に下り、強引に石の上をジャンプして川を渡った。古い赤札でもあれば、と探してみたが見当たらず。上流の方も探してみたが踏み跡などは見当たらない。これは気合いを入れて目印テープなどをつけながら行かないと無理と判断。午後から予定もあるし、ロクロ天井の登頂は次回の楽しみとした。小屋の下流に「歩道入口 関係林小班 48 ちりぬ」と書かれた案内板も立っていたので、こちらから攻めることも可能と考えられる。後日読んだ『飛騨の山々(国境編)』によると(i)のルートの登山口はもっと林道の奥だったようだ。残念! 阿木川

【下山後の楽しみ:農村景観日本一展望所】
R363沿いに「農村景観日本一展望所」という案内板が立っていて寄ってみた。約120段の階段を一気に登ると立派な展望台があり、「ここにお立ちになられたら、まず唱歌「ふるさと」と「あかとんぼ」を口ずさんでください。……何か感じ取られたと思います。」という書き出しの詳しい解説板があった。なるほど見事な景観であった。オススメの場所である。
展望台 日本一農村風景

【総評】
・短時間で2座縦走できるコース。
・両山とも山頂からの景色が良かった。

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