<各務原丘陵マラニック>
〜 愛宕山(あたごやま)・双子山(ふたごやま)・八木山(やぎやま)・迫間山(はさまやま)・金山(かなやま) 〜

愛宕山(269m)・双子山(247m)・八木山(296m)・迫間山(309m)・金山(322m)
(苧ヶ瀬池→八木三山→八木山北尾根→迫間不動→金山→岩坂トンネル→苧ヶ瀬池)登山道地図はこちら

登山日:2003年7月21日
登山口:岐阜県各務原市
天候:雨上がりの晴れ
テーマ:丘陵縦走
ガイドブック:『こんなに楽しい岐阜の山旅100コース(下)』
同行者:単独
時間記録:周回……5時間10分
(推定標準コースタイム:周回……6時間40分)
14:30 苧ヶ瀬池
14:45 愛宕神社
15:00 西ルート登山口
15:20-15:40 愛宕山
14:55 双子山
16:10-16:30 八木山
17:05 北尾根登山口
17:15 白龍山寺
17:25 迫間不動駐車場
17:50-18:00 迫間山
18:25 断層跡
18:45 金山
19:00 下山道分岐
19:10 岩坂トンネル登山口
19:40 苧ヶ瀬池
 


【各務原丘陵帯】
苧ヶ瀬池 本日は加子母村の高時山に行こうと計画していたが朝起きたら雨が降っていたので中止にした。寝なおして昼に起きたらなんと快晴である。来週のマラソンイベント、夜叉ヶ池伝説マラニック(マラニックとはマラソンとピクニックの合成語)に備えて長時間運動したい気分だったので、これは幸いと各務原の丘陵帯を縦走をすることにした。ガイド本『こんなに楽しい岐阜の山旅100コース(下)』に紹介してあるコース3つをつなぐと、多少車道歩きが入るが苧ヶ瀬池から周回できる。昼ご飯を食べてから出発。多治見邸からR248、R21、県205で苧ヶ瀬池まで32キロ。苧ヶ瀬池には立派な無料駐車場があった。

【苧ヶ瀬池について】
苧ヶ瀬池はまずは苧ヶ瀬池の周辺を散歩する。八大龍王総本殿や睡蓮(スイレン)群生地があり散歩には最適の場所だ。苧ヶ瀬池をはさんで愛宕山が良く見え、他の方向に目を向けると各務原市の丘陵帯が見える。案内板には「おがせ池は大切な農業用ため池で、古くから地域の信仰も厚く、様々な伝説があり神秘の池として知られています。しかし近年農業用水としての水質悪化のみならず、池から流れ出る河川の水質悪化が危倶されています。……」と書いてあった。鯉や亀に餌をあげている人がたくさんいたが、水が汚れるのでやめよう!

【苧ヶ瀬池の伝説】
苧ヶ瀬池には伝説がいつくかある。岐阜児童文学研究会編『岐阜のむかし話』には「天に昇りそこなった大蛇」の話が紹介されている。
昔、苧ヶ瀬の池に年老いた大蛇が一匹住んでいたそうな。海に千年、山に千年も住んでいるという池の主である。二千年も生きているという大蛇は天に昇って竜になることができるという。しかし天に昇る時、人間に見られると神通力を失って落ちてしまうそうである。村の衆は大蛇を恐がって池には近づかなかったが、じんべえどんは大蛇が天に昇る所を見たかった。ある晩、大蛇は体に神通力があふれてきたので天に向かおうとした。しかし、今まさにしっぽが水面から離れようとした時、じんべえどんに見られてしまった。大蛇はあっという間に池に落ちてしまい、静かになった後は水面にぽかっと白いむしろが一枚浮かんでいたそうな。事情を知らないじんべえどんは驚いた。そして急に熱を出して、もがき苦しみながら死んでしまった。村の衆はじんべえどんが死んだのは、大蛇のたたりだと噂しあったそうな。

【愛宕神社】
ガイド本を参考にまずは愛宕山の登山口を目指す。今回は新しい万歩計をつけて出発。苧ヶ瀬池から愛宕中学校を目指して歩いていると愛宕神社と熊丸稲荷神社の看板がある。ここから参道階段(123段くらい)を登り、まずは愛宕神社でお参り。石碑があったが草書体か旧字体かで全く読めなかった。 苧ヶ瀬池

【西登山道】
愛宕神社 神社の参道を少し降りて一つ目の舗装道路を西に行く。愛宕神社を巻くようについている道を登っていくと松田西公園を見てしっかりした道に出る。さらに西に行くと愛宕山の登山口である。標識板が2つあり、1つは「西登山道 愛宕山へ30分→」、もう1つは「火の用心へ→」と書いてあった。愛宕山は南面に大きく「火の用心」と書いてあり、その文字はR21からよく見える。

【展望のコース】
蜘蛛の巣を払いながらよく踏まれた登山道を歩く。ガイド本しか情報がなかったので驚いたが分岐が多かった。「すその道」、「ロータリーへ」、「愛宕神社奥宮参道入口」などと書かれているがどこに行くのか分からないので分岐では迷わず愛宕山に向かっていく。うっそうとした木々の道から一転して展望の登山道となった。岩場が多く、大きな岩に登ると鵜沼方面の街並みや苧ヶ瀬池が一望できた。
登山道 苧ヶ瀬池

【愛宕山】
山頂まで展望の良い道で気分が良い。山頂につくと他の登山口から地元の人が登ってこられたので話をする。暑さのためここまで来るだけで結構疲れたのでその方と話しこんでしまった。たくさんの登山道があるようだ。苧ヶ瀬池に直接降りる道もあった。山頂からの展望はかなり良い。伊木山や各務山がきれいに見えた。
山頂 伊木山を望む

【縦走開始】
愛宕山から尾根伝いに双子山に向かう。愛宕山、双子山、八木山は八木三山と呼ばれて親しまれている。愛宕山のピークから降りる道は急でロープなどが張ってあるが、そこを降りてしまえば八木三山の縦走路はよく踏まれ歩きやすい。
八木山方面 下山道

【双子山】
愛宕山と双子山をつなぐ尾根は「見晴らし尾根」と呼ばれているようだ。昔は展望が良かったのかもしれないが、今は木々が成長してしまったせいか展望は無い。藤谷道と山中不動の分岐を見る。山中不動の標識には「子供は行っては行けない」と添え書きがあり、興味がわく。双子山も全く展望無し。
分岐 双子山

【八木山】
双子山と八木山をつなぐ尾根は「鳥越尾根」と呼ばれいるようだ。所々に登山道地図が貼ってあるが紙がボロボロでよく読めない。清水谷道の分岐を通ると愛宕山のような岩場になる。ゆっくりと登ると岩に囲まれた祠があった。さらに登ると東登山道の分岐を経て山頂。展望はかなり良い。人が多く盛り上がる。毎日登っているという方もいらっしゃった。どうやら配水タンクから登るのが主流のようだ。愛宕山の2つのピークがよく確認できた。
八木山 愛宕山方面

【ふどうの森へ】
蜘蛛の巣を払いながらふどうの森へ。こちらもよく踏まれているが、蜘蛛の巣に苦労した。始めは展望が良い岩場の尾根だったが、次第に林の中に入っていった。標識などは一切無いが、赤テープや黄色テープが貼ってあるので迷うことは無いだろう。下山口は小さなプレート「八木山296北登山口」がかかっているだけなので車で通っても気がつかないだろう。
登山道 登山口

【白龍山寺】
しばらく舗装道路を歩く。「神心明不動光輪」と書かれた青い看板がたくさん立っていてちょっと怪しい。おそらく地図に載っている白龍山寺のことだろう。行ってみるとやはりちょっと恐い雰囲気だった。ガイド本の文中では青龍山寺と間違えているがその気持ちもちょっと分かる(^^;)沢では赤い花が満開だった。 白龍山寺の忘れな花

【迫間不動】
白龍山寺から迫間不動へ向かって細い舗装道路を歩く。この辺りはふどうの森として整備されている。途中に案内板があったが広域すぎてよく分からない概念図であった。地図が下手だとかボロクソに落書きされていたが初めて見ると確かに分かりにくい。登山後に見直したら大体分かったが……。しかしふどうの森を知り尽くすにはこの概念図は必要である(この地図)
成魔鎮護之神を過ぎると迫間不動の駐車場についた。ばて始めていたが自動販売機で冷たいポカリスエットを購入し復活。本堂と護魔堂を見た後奥の院に行ってみた。奥の院は入口が滝になっている洞窟の中にあり、すごい場所にあって驚いたが、中でお経を読んでいる人がいてさらに驚いた。迫間不動には他にも中央不動尊と毘沙門天が見所であるが今日は時間が無かったのでまたの機会にした。
迫間不動護魔堂 奥の院の手前滝

【迫間山】
奥の院から少し戻って階段を登る。登りきった所は展望台になっていて金毘羅山や関市の街並みが良く見えた。また「不動明王永代燈」と書かれた立派な灯篭があった。勘違いしていてこの展望台が迫間山だと思っていたが、地形図ではもう少し先が山頂のようだ。
不動明王? 関市

【火の用心】
尾根伝いに金山に向かう。不動の森に降りる道や関市側に降りる道の分岐が多数あった。また防火水槽が多数あり、これを見ると火の用心を心がけされる。
登山道 防火水槽

【断層跡?】
断層跡? 途中で「断層跡」と書かれたプレートが見られたが行ってみるとどれがその断層だかよく分からなかった。断層跡は麓に下りないと見られないとか!?もしかしてこの3つに割れたような岩がその跡???

【大岩不動分岐】
すばらしい展望地。昼には見えなかった御嶽山がこの時間になって顔を出している。眼下に各務原ゴルフ場と御坊山が見える。関市側のちょっと下に祠が見えたがこの祠がある場所は「大岩大観望」と呼ばれているようだ。ここが金山かと思ったが三角点がどこにも無いので違うと気がつく。
大岩大観望 御坊山

【金山】
小さなアップダウンを繰り返しているといきなり反射板の登場。金山である。しかし悲しいかな、呼び方が分からない。かなやま、かねやま、きんざん、どれだろう!?金山は地形図には山名の記載が無い。点の記(こちら)を見て、金山は点名だと知った。それによると読み方は「かなやま」! 金山

【下山】
岩坂トンネルの真上は峠になっていてお地蔵様がいらっしゃる分岐になっている。日没の時間と苧ヶ瀬池駐車場閉門(20時)のタイムリミットで本日はここまでとする。踏み後に従い、沢沿いに下りると岩坂トンネルの南側についた。苧ヶ瀬池まで約3キロはジョギングで戻った。アシックス最高峰のクッション性を誇るマラソンシューズ(ゲルカヤノ)でも登山後の舗装路は膝に応えた。万歩計によると本日の山行歩数は約25000歩だった。
下山道分岐 岩坂トンネル南口

【下山】
鵜沼の自由書房はよくお世話になる。山の本が充実していて国土地理院の1/25000地形図も置いてある。発売されたばかりの三宅修(著)『現代日本名山図会』を立ち読みしたが、なかなか興味深い内容になっていた。谷文晃(著)『日本名山図会』を底本にした本で、谷文晃はどこで山の絵を描いたかというテーマがまた面白かった。中央アルプスでマイナールートを考えているのでその地形図を2枚買ったが580円取られた。1枚270円だった気がするが値上げしたのかな?

【総評】
・各務原の山々は展望が良い。
・関市と各務原市の境には丘陵があり、東の猿ばみ城から西の権現山まで全部つながっているので、縦走がオススメ。

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