<二ッ森山(ふたつもりやま)>

二ッ森山(1223m)
(切越峠→「だな」のシャクナゲ群生地→二ッ森山三角点→(往復)→切越峠)

登山日:2003年5月18日
登山口:岐阜県白川町
天候:晴れ
テーマ:石楠花と紅満天星、岩に埋め込まれた三角点、大展望
ガイドブック:『名古屋周辺の山200』、『愛知の130山』
同行者:モリさん
時間記録:行き……1時間25分、帰り……55分
(推定標準コースタイム:行き……2時間、帰り……1時間10分)
09:30 切越峠
10:10 第一展望台
10:10 第二展望台
10:25 ダナのシャクナゲ群生地
10:35 こうもり岩分岐
10:55-11:40 二ツ森山三角点
11:55 こうもり岩分岐
12:15 ダナのシャクナゲ群生地
12:20 第二展望台
10:25 第一展望台
12:50 切越峠
 


【二ッ森山について】
二ッ森山の名は2つのピークを持つことから由来していると言われ、地元では二ッ森と呼ばれ親しまれている。福岡町の町章にもデザインされており(詳しくは福岡町HP)、小学校や中学校の校歌にも登場するようだ。学校登山も行われているようで、頂上には小学生や中学生の願い事が書かれた絵馬がかけられている。また岐阜新聞社発行の『ぎふ百山』(現地の案内板では「岐阜百山」となっているが「ぎふ百山」のことだろう)にも選ばれている。『東濃の山』や『ぎふ百山』には二ッ森山山麓に伝わる高山伝説も紹介されている。登山コースはたくさんあり、切越峠、大ナラ、氷餅の池、こうもり岩のコースなどが知られている(他にもあるらしい)。なお二ッ森の「つ」の字は国土地理院に従い小文字の「ッ」としたが、地元の案内板では二ツ森山となっていた。
二ッ森山 福岡町町章

【切越峠へ】
今回は石楠花(シャクナゲ)と紅満天星(ベニドウダン)を期待して切越峠からのコースを選んだ。このコースは『名古屋周辺の山200』(山と渓谷社)と『美濃の山旅100コース』(風媒社)に紹介されているが、コースタイムが両者で2割以上も違ったので、計画を立てる際に困った。前者が2時間45分、後者が3時間20分である(前者のコースタイムは健脚向き)。
多治見邸を7時15分に出発。R19から恵那峡方面に向かい、大井ダム、蛭川村、福岡町と抜ける。福岡町役場でトイレをかり(非常にきれい)、二ッ森山の2つのピークを確認した。R257から県70に入り、切越峠に2時間で到着。切越峠には駐車場があり、6台くらい駐車可能。県70号は細い道だったが、道脇には谷空木(タニウツギ)が満開できれいだった。多治見から65キロ。
谷空木 切越峠登山口

【急登】
切越峠の登山口には概念図が立っていた。このコースは「癒しの道・南飛騨森林浴回廊21」にも選定されている(詳しくはこちら)。登山口登山口の標高が900mくらいあるので、今日は楽な登山になると思っていたが、意外と急な登りで驚いた。野鳥の様々な鳴き声が聞こえて気持ちが良い。すぐにベンチがあるが、ここで休む人も少なくはないだろう。 急登

【大岩群】
大岩群 コース上には大岩群が2箇所あった。どうして山にこんな大岩があるのかと疑問が生ずるのは自然なことだろう。赤ペンキで大きく「福岡区」などと書いてあるのが見ていてやかましかったが。

【第一展望台・第ニ展望台】
第一展望台と第ニ展望台はすぐ近くにあり、景色も似ている。春はガスがかかってしまうので遠望は利かない。
第一展望台からの展望 第ニ展望台

【「だな」のシャクナゲ群生地】
1160mピークは「「だな」のシャクナゲ群生地」と呼ばれ、福岡町の天然記念物に指定されている。ここでシャクナゲを見たという情報は一つもなく、むしろ見られる気がしないという情報しか耳に入っていなかった。石楠花の木があれば時期的に花が咲いているはずと思い、辺りを散策してみたが、やはり見当たらなかった。「「だな」のシャクナゲ群生地」と書かれた標識の裏を見てみると町の天然記念物に指定されたのは昭和48年ということだ。盗掘されたりして現代では見られないようだ。残念。「だな」とはどういう意味か気になり調べてみたところ、地名のようである。『東濃の山』によると、この辺一帯は「だな八丁平」と呼ばれているらしい。 「だな」のシャクナゲ群生地

【こうもり岩分岐】
こうもり岩分岐 1160mピークで進行方向を変えて歩く。小さなアップダウンを繰り返すとこうもり岩分岐に着いた。標識によるとこうもり岩までは往復で60分(健脚向き)とあった。「健脚」という言葉についつい行ってしまいそうになるが、今日は相棒が夕方から用事があるのでのんびりはできない。またの機会にする。案内板の「こうもり岩」という字体が怪しい雰囲気をかもし出していた(^^;)

【岩鏡】
岩鏡(イワカガミ)が大岩の上に咲いていた。小さいので小岩鏡というのかもしれない。今年は初めてのご対面。登山道は次第に笹が多くなる。大ナラ分岐を過ぎると頂上は近い。
岩鏡 笹の登山道

【二ッ森山山頂】
二ッ森山の三角点は大岩の中に埋められていて、このような三角点は初めてみた。大岩からの展望はすばらしいが、岩からは下がどうなっているのか見えないような構図になっているのでちょっと恐かった。ガスがなければ最高なのだが、この時期はガスが多いのであまり期待できないのかもしれない。
二ッ森山三角点 山頂からの展望

【祠・東屋】
絵馬 三角点の埋められた大岩のとなりには祠があり、中学生や小学生の願い事が書かれた絵馬がたくさん掛けられていた。学校登山は昔に比べ少なくなったようだが、今でも登られている感じだ。立派な東屋の中には中央アルプスや御嶽山などの写真が多数貼られていた。期待していた登山ノートは見当たらなかった。東屋の脇の踏み跡を辿ると東のピークがきれいに見えたが、道はあるのかよく分からない。人気の山のようで、たくさんの人が山頂にいた。
東屋 東のピーク

【紅満天星】
本日の一番の楽しみである紅満天星(ベニドウダン)は見頃には少し早かったようだ。あと1週間遅ければちょうど良かったかもしれない。初めて見た花だったが、漢字で書くと「満天星」になることに納得した。山頂には岩鏡の群生地もあった。帰りは往路を辿って切越峠に戻った。
紅満天星 岩鏡の群生地

【下山後の楽しみ:蛭川村ヒトツバタゴ自生地】
下山後は蛭川村の国指定ヒトツバタゴ自生地に寄った。笠置山でヒトツバタゴの木を見てから(日記)ぜひ花を見たいと思っていた。国指定のヒトツバタゴの大木がありそこでお昼を食べたのだが、近くで家畜でも飼っているのか、牛糞の匂いが漂っていて少々興ざめた(^^;)花は丁度見頃でたくさんの人が観光に来ていた。「雪を積もらせたような花」という表現はぴったりであると思う。ちなみに漢字で書くと一葉タゴ。『東濃の山』に面白いことが書いてあった。別名に「ナンジャモンジャ」とか「アンニャモンニャ」などがあるが、ナンジャモンジャの名の由来は、一説によると、蛭川村の南朝社(南社)がここだけに門があったので門社と呼ばれていて、門の脇の神木を「南社門樹」と呼び、それがなまったものとも言われている。
ヒトツバタゴ ヒトツバタゴの花

【総評】
・山頂の紅満天星と蛭川村のヒトツバタゴの咲く時期がおすすめ。
・岩に埋まった三角点は珍しいので必見。
・コースは良く踏まれていてバリエーションルートも楽しめる。人気の山のようだ。

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