<奥伊吹縦走(射能山(ブンゲン)・大岩山・品又山>

射能山(1260m)・大岩山(1226m)・品又山(1046m)
(奥伊吹スキー場→射能山→虎子山手前のピーク→射能山→大岩山→品又山→奥伊吹スキー場)

登山日:2003年3月29日
登山口:滋賀県伊吹町
天候:晴れ
テーマ:1年間の総まとめ、続ぎふ百山、読図練習、奥伊吹縦走リベンジ
ガイドブック:『こんなに楽しい岐阜の山旅100コース(上)』、『美濃の山1巻』
同行者:単独
時間記録:行き……5時間50分、帰り……5時間
(積雪期推定標準コースタイム:行き……6時間45分、帰り……6時間)
07:20 第一駐車場
07:40-07:50 第八リフト終点
08:20 第十リフト終点
08:45-09:00 射能山
10:05-10:15 無名峰
10:05 1187mピーク
11:15 南東への分岐点
12:30 県境標石
13:10 虎子山手前のピーク
14:50 1187mピーク
15:10 無名峰
15:50 射能山
16:30 大岩山
17:00 第七リフト終点
17:30-17:40 品又山展望台
18:10 第一駐車場


【奥伊吹縦走計画】
あと数日で本格的に登山を始めて1年が経つ。ガムシャラに登った。毎週土曜日に行っている研究室のゼミも今週は休みとなったので、1年間の総まとめとして奥伊吹の縦走を計画した。奥伊吹縦走は1ヶ月前に国見峠から攻めて道が分からず撤退していたので(日記)、今回は1/25000地形図、1/50000地形図、1/100000地図(1/50000を縮小コピーしたもの)、1/200000地勢図と地図を完璧に用意して望んだ。奥伊吹は地形が複雑なので、小生にはこれくらいの準備が必要だ。奥伊吹スキー場HPを見て、1週間前に営業終了したばかりだと知ったので、駐車場料金1000円を払わずに静かな山行が楽しめる。ちなみに奥伊吹スキー場の営業期間中はスキー場のパトロール隊に登山届を出さないといけない。詳しいことはメールで聞けば教えてもらえた。リフトを使う場合はスキー板をつけていないとダメだそうだ。

【奥伊吹スキー場へ】
奥伊吹スキー場レストハウス 多治見邸を4時20分出発。R248、R21、R381、県40で奥伊吹スキー場に到着。合計106キロ、休憩を入れながら2時間40分で到着。スキー場入り口には立派なゲートと料金所があったがもちろん今は無料。駐車場もいたる所にあり、どこでも停め放題。

【ゲレンデ歩き】
スキー場のトイレを借りて準備OK。レストハウスに人がいたので、ゲレンデを通って登山をしてよいのか一応確認した。登山届については何も言われなかった。
ゲレンデは右と左とに別れているが、『岐阜の山旅100コース』の通り右の道から登る。第1リフト沿いはほとんど雪が無い。第8リフト沿いを歩くようになってから雪が現れ始める。第9リフトで大きく右に曲がると一面雪で滑走も可能である。早朝のため雪が凍っているのでアイゼンを装着。目がやられないようにゴーグルもつける。第9リフトまで来ると金糞岳がきれいに姿を現す。第10リフトからは後ろを振り返るとずっと見える。大きな山で非常に格好も良い。
第9リフト ゲレンデと金糞岳

【稜線歩き】
第10リフト終点に来ると、左に第11リフト終点のピーク(大岩山)を見て稜線歩きになる。本日は確実に一番乗りであるが、薄い踏み跡があり非常に助かる。伊吹山や国見岳(とアンテナ)がよく見えてうれしくなる。うわさには聞いていたがなるほど小ピークがいくつもあった。稜線を歩いていて先を見ても手前の小ピークしか見えないので、どれがお目当ての射能山だか分かりゃしない。これかこれかと期待していたが、3・4つの小ピークを過ぎてやっと射能山に到着。 休憩小屋

【射能山(ブンゲン)】
射能山は360度の大展望。ゲレンデでも風が強くて寒かったが稜線に出てからは強風で寒くてじっとしていられない。有名所の山の同定をして先を急ぐ。山頂からは虎子山への稜線がよく見えた。
射能山頂上と金糞岳 虎子山への稜線

【第一の関門】
射能山から向きを変えて西へ向かう。もちろん踏み跡はゼロである。黄色と赤色のテープが少しだけあるが、非常に少ないのであてにならない。小ピークでアイゼンから輪かんじきへと履き替え南へと向かう。途中で谷を横切る場所があり、勾配が急で非常に苦労した。机上で覚えたキックステップで階段を作り登っていくが腐れ雪のため踏ん張りが効かない。1/25000地形図だとこのような谷は見当たらず本当に道があっていたのか良く分からないが、これからもこんな苦労する場所があるのかと思うと不安になる。その一方で未知の場所にワクワクする。ほどよい緊張感である。

【第ニの関門】
岩と雪庇のとおせんぼ 稜線を快適に歩いているといきなり尾根場に大岩が現れた。通せんぼである。岩が大きくて飛び降りる自信がなかったので岩をトラバースするのだが、トラバースした(できる)側には雪庇がばっちり付いていて再び稜線に戻れない。頑張って戻ろうと雪庇を登ってみるがとてもとても無理。「壁」である。仕方なくしばらく稜線からはずれて稜線と平行に歩いた。稜線以外の場所でも大岩が所所見られた。

【無名峰】
射能山に行く時も小ピークが多かったが、虎子山への稜線も小ピークだらけである。そのなかでも一番立派なピークだったのが北緯35度30分4秒、東経136度23分28秒にあるピークである。周りよりも一段高いので360度の展望が楽しめた。「大阪ベル山岳会」と書かれたカエルのプレートも見つけた。何か山名があるかもしれない。笹が枯れて黄色く見える。 無名峰

【第三の関門】
ヤブ漕ぎ 無名峰を降りると木々のヤブ漕ぎである。雪があってもこれだもの、無雪期の縦走は無理だな〜。ヤブの少ない所を選んで選んでゆっくり進む。

【雪庇稜線】

1187mピーク付近には痩せた尾根に激しく雪庇が付いているところがあり、そこでは尾根から外れて木々の中を歩く。毎年同じような状態になるようで、木々には赤や黄色の目印がつけられていた。 雪庇稜線脇の林の道

【県境標石】

県境標石 1187mピークから稜線を歩き、北緯35度29分17秒、東経136度23分13秒の地点でやや向きを変える。ここは尾根の分岐になっているので注意が必要だ。北緯35度29分7秒、東経136度23分33秒の地点付近は県境もくねくねしているので読図に神経を使った。今まで所所で少し見られたテープも全く無くなり心配になっていると県境標石を見つけてうれしかった。「滋賀縣」と書いてある(反対も何か書いてあるが読めない)。今までもあったのだろうが全部雪の下であろう。

【タイムアップ!】
朝は曇っていたが何時の間にか天気が非常に良くなっていた。時間をすっかり忘れて歩いていたが、虎子山が正面に見える小ピークに立ち時計を見たら13時!予定以上に時間がかかっていて正直驚いた(^^;)地図とコンパスで現在位置(北緯35度28分51秒、東経136度23分52秒)を確認し、虎子山までの距離を出すと片道1キロである。往復の時間を考えると無理と判断。ここでタイムアップ。虎子山目の前で断念するのは残念で仕方がないが、自分の実力は出し切れた。満足である。本当に目の前に虎子山が見えるので次の稜線で完全縦走が実現されるだろう。天気が良いので景色が非常に良い。貝月山がきれいだ。
目の前に虎子山 貝月山

【ピストン】
所々で自分も目印をつけていたので回収しながら来た道を戻る。自分の踏み跡があるのでトレースしていけばよい。晴れてきたため午前中は見えなかった景色が一気に広がり気分が良くて仕方が無い。伊吹山の後ろに見えるのは霊仙山ではないか!?琵琶湖も見える。竹生島も見える。春日村はもちろん、揖斐川町まで見える。さらに能郷稜線上は360度の大展望。たのし〜い(^^)
稜線 虎子山と伊吹山、背後に霊仙山!?
貝月山 北の山々
鍋倉、槍ヶ先方面 琵琶湖と竹生島

【大岩山】
射能山から大岩山へ向かう。ストックの跡があるので誰か登ってきたようだ。途中で分岐を見落として北の稜線を行ってしまった。無事に射能山に戻れて安心しきっていた。失敗失敗。分岐まで戻り第11リフト終点の大岩山に到着。大岩山の名は『美濃の山1巻』に書いてあった。 大岩山

【品又峠へ】
大岩山から品又山展望台へ向かう。コースは『岐阜の山旅100コース』に従った。木に塗られた黄色いペンキを目印に尾根道のヘアピンカーブを過ぎて第7リフト終点に到着。第6リフト終点を過ぎてゲレンデを歩いていればよかったが、村境の道を歩いたら急勾配でえらい目にあった。おとなしくゲレンデを歩いていればよかった。品又峠からは揖斐高原スキー場へと行ける道が確認できた。
登山道 第7リフト終点

【品又山展望台】
品又山展望台 第6リフトから少し登ると。朽ちた品又山展望台の案内板が落ちていた。ゲレンデから外れて登ると展望台があった。なるほど360度の展望があったが、今までたっぷり見てきたので新鮮味がない。今日は一度も腰をおろしていないことに気がつき、階段をイスにして休憩した。現地の案内板には「奥伊吹展望台……古くから美濃と近江を結ぶ紙と絹の峠道が眺望できる」とあり、歴史ある地だと認識した。また春には高山植物が咲き誇るようである。なお品又峠については美濃の峠HPが詳しい。余談になるが、この『美濃の峠』は本(CD−ROM付き)もある。

【帰路】
帰りは第5、第4、第3リフトに沿ってゲレンデを降りた。朝はガチガチに凍っていた斜面も解けて腐れ雪になっていた。排水溝が何本も通っており、その個所は雪の落とし穴となっている。2回思い切り踏み抜いて痛い思いをした。夕日が綺麗である。
体力、読図力、山道具使用、現地での判断力etc全て出し切れた。1年間の総まとめにふさわしい、充実の一日であった。
レストハウス

【下山後の楽しみ】
県道40号のトンネルの所で「五色の滝2キロ」という看板を見つけ、行ってみた。が、滝入口には「滝まで1.7キロ」という看板が立っていて、登山道になっていた。着く頃には真っ暗なので断念した。どんな滝なんだろうと思って帰ってから調べたら伊吹町HPに紹介してあった。今度は行ってみよっと。

【総評】
・射能山と虎子山の間は踏み跡や目印は基本的に無いと思った方が良い。1/25000地形図とコンパス必携。地形が複雑な個所や雪庇を激しい個所があるので細心の注意を払うこと。
・射能山や虎子山など奥伊吹の稜線上のピークは360度の展望が楽しめる。
・本日の歩行距離は行き7.3キロ、帰り8.2キロ。かなり体力を使った。
・奥伊吹の春はまだまだ先のよう。

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