<烏帽子岳(えぼしだけ)・三国岳(みくにだけ)>

烏帽子岳(865m)・三国岳(911m)
(時山橋→カネツリ谷コース→烏帽子岳→三国岳→阿蘇谷コース→時山橋)

登山日:2002年12月14日
登山口:岐阜県上石津町
天候:晴れ
テーマ:ぎふ百山、雪山デビュー
ガイドブック:『ヤマケイ登山地図帳』(山と渓谷社)
      :『AG 鈴鹿・美濃』(山と渓谷社)
      :『こんなに楽しい岐阜の山旅100コース(上)』(風媒社)
同行者:単独
時間記録:行き……3時間15分、帰り……2時間10分、散策……1時間5分
(標準コースタイム:行き……3時間15分、帰り……2時間5分)
06:45 時山橋
08:35 狗留孫岳への分岐
08:45-09:05 烏帽子岳三角点
09:40 670m小ピーク
10:00 熊坂谷
10:15 烏帽子岳三角点
10:20 狗留孫岳への分岐
12:25-12:50 三国岳890m峰
13:00 三国岳最高点
13:05 三国岳890m峰
13:25 大君ヶ畑分岐
14:20 ワサビ畑
14:50 白い橋
15:10 時山橋


【時山橋へ】
御嶽山を走ってから膝の外側が痛く、一昨日病院に行ってレントゲン写真を撮ってきた。その結果自分はO脚だと分かり、痛みの原因は炎症だということが分かった。O脚だと膝の外側の骨が出っ張っているため、筋肉や腱とこすれて炎症が起こりやすいそうだ。治すには完全休養が必要だと言われたが、有酸素運動好きとしてそんなのありない……。徐々に負荷を軽くしていこう。
時山橋を出発点とする。多治見邸を4時出発。R21からR365に入り、関ヶ原IC、上石津町役場、緑の村公園を過ぎると、時山へ入る県道が現れる。信号は無いが大きな看板が立っていたので分かりやすかった。郵便局をすぎてそのまま道なりにまっすぐ行くとR365に戻ってしまった。公民館のところで曲がらなければならなかったのだ。バス停「時」と「養老CC(カントリークラブ)」の看板を目印にすると良い。烏帽子岳が目の前に現れるが、まだ暗いのでシルエットしか分からない。時山橋を過ぎるとすぐに水資源開発公団の敷地が現れ、大きな鉄塔が建っていた。ゲートがあり、その前に駐車。6時半になってもまだ暗い。日の出が遅くなったものだ。
時山橋とゲート(帰りに撮影) 時山橋登山口

【いきなり急登】
朝日を浴びて 登山口からいきなりの急登である。ごろごろの浮石と落ち葉ですごく滑って不安定でもある。踏み後が薄いのに加え、プチ崖崩れが起きているので踏み跡が非常に薄い。夜明け直後で暗いため余計に分かりにくいのかもしれない。どこかで道を間違えたのか、明らかに登山道でない所を歩いている。しかしどこに行っても薄い踏み跡があるのであまり気にしない。木にしがみついてガシガシ登るが、所々腐った木が立っており、神経を使った。途中で心配になり地図を開いて本当の登山道を確認し、左に左にと意識を置いて高度を稼いでいると登山道に出た。良かった〜。木々の間から朝日を浴びたオレンジ色の山々が見える。

【快適尾根道】
序盤で苦戦したが登山道に戻れて一安心。ここからは快適な尾根道が最後まで続く。雪が徐々に現れだした。木々で展望はすっきり開けないが、時の集落が木のすきまから見える。
登山道 登山道

【絶好の展望地】
尾根をしばらく歩くと絶好の展望岩場が現れた。雪をかぶった霊仙山と伊吹山が格好良い。 電力会社の巡視路はゴムの階段になっており分かりやすい。しかし路面が凍結しているため、つるつる滑って非常に恐ろしい。スピードを落として慎重に登る。昨日の土曜日に登った人が足跡がわずかながら着いており、それを辿る。雪山デビューにはちょうど良いレベルだ。
伊吹山 霊仙山

【狗留孫岳への分岐】
帽子岳はまだかと思っていたら狗留孫岳経由、篠立へと続く尾根の取りつきに出た。ここまでくれば三角点は近い。途中3色カラフルな木を見たが、こういう種類なのだろうか!?この場所以外でも何本か見かけた。 カラフルな木

【烏帽子岳三角点】
烏帽子岳 途中小ピークを過ぎて笹が増えてくると三角点に到着した。初めての雪山に神経を使っておなかがすいたので、のんびりとおにぎりとチョコを食べる。うまい!うまい!うまい!
当初の予定では狗留孫岳、三国岳、鞍掛峠経由、鈴北岳&鈴ヶ岳だったが、疲れたし時間がない、狗留孫岳と三国岳だけにしよう。

【狗留孫岳のはずが……】
烏帽子岳周辺は廃道やど電力会社の巡視路など、登山道がたくさんある。雪があるため、廃道が廃道かも分からない。烏帽子岳三角点から狗留孫岳に向かって藪をこぎながら降りる。赤テープと青いビニール線が所々にあるので間違っていないようだ。尾根道と合流したのでまっすぐに行けば狗留孫岳のはず。人間の踏み跡はゼロであるが代わりに獣の足跡が小生を先導してくれる。ところが……、前方に山が無い。慌てて地図を広げて現在位置が標高約670mのところにいることを知る。ガチョーン、尾根を一本間違えちまったよ。養老山脈や中里ダム、振り返ると熊坂谷をはさんで狗留孫岳が綺麗に見える。プラスアルファの景色が楽しめたから良しとするか(^^;) 養老山脈と中里ダム

【熊坂谷へ】
氷柱たち ついでに熊坂谷へ降りてみる。こちらの道は一人の踏み跡がある。熊坂谷コースとして昨日利用した人がいるのだろう。熊坂谷に降りると予想していなかった氷柱が見られ、ちょっとご機嫌になった。疲れたので狗留孫岳はまたの機会にして、さぁ三国岳に行こう!

【この道か〜!?】
烏帽子岳三角点から小ピークを過ぎる。小ピークから廃道があり、ここから狗留孫岳への道があったのだ。でもガイドブックの地図だと三角点からでも狗留孫岳に行けるような書き方しているぞ!?うーん、よく分からん。
小ピークを降りたところの狗留孫岳・篠立へと続く分岐を無視する。この道は巡視路になっていて快適らしい。
【稜線歩き】
カネツリコースとの分岐を無視し、尾根道をどんどん歩く。道にはゴムの階段があり、巡視路であることを思わせる。雪が無かったらさぞかし快適だろう。烏帽子と三国のほぼ中間点に大きな鉄塔があり、その後は痩せ尾根などに注意しながら進む。
鉄塔 痩せ尾根

【本日3回目の烏帽子眺望】
展望抜群の岩が途中にあり、伊吹山、霊仙山、烏帽子岳がきれいに見えた。烏帽子岳の景色は朝の北東から、道間違い時の南東から、三国尾根の南西からと三つの方向から見たことになる。すばらしい(^^) 烏帽子岳

【三国山】
三国山は3つのピークがある。県境のピーク(890m)、最高点(911m)、三角点(815m)の3つである。「最高点こそその山の頂上である」という考えでいるが、この山の場合名前のとおり岐阜・三重・滋賀の境となる890mが山の頂上とみなすのが良いようだ。三角点や最高点と違って890m地点は景色も良い。鈴北岳、鈴ヶ岳が正面に見えた。
最高点へは10分で着いたが雪の上の踏み跡はゼロ。皆さん890mで満足してしまうのかな。今回は三角点を見つけることができなかったが、最高点に行けて満足できたので良かった。。
三国岳890m峰 鈴北岳(左)、鈴ヶ岳(正面)

【下山開始】
帰りは太陽が出てきてぽかぽか陽気である。どんどん降りていくが、雪が解けてぬかるんでいるため滑って仕方がない。朝は雪が凍っていて滑るし、今日は結構疲れるなぁ。大君ヶ畑の分岐を左に見ると、しばらくして鉄塔とケーブル達が見事に見えた。人工的だがここまで並ぶとなかなかの景色である。
大君ヶ畑への分岐 鉄塔&ケーブル

【阿蘇谷コース】
丸太橋 阿蘇谷は「あんぞたに」と読むらしい。他の人が間違えた踏み跡につられて小生も登山道から離れて急斜面を降りてしまった。雪があると苦労が多いが、慣れるまでこんなものなのかもしれない。阿蘇谷にでると何度も沢を左側・右側と渡る。丸太の橋が何本かある。

【ワサビ畑】
ワサビ畑へは立ち入り禁止である。こんなに寒くては育たないのだろう、畑はとても寂しかった。この辺はもう雪がゼロである。
ワサビ畑 小滝

【炭焼き小屋】
炭焼き小屋跡は他の山でよく見かけるが、現役の炭焼き小屋あ初めて見た。この時期はあまり使っていないようであるが、中をのぞくと変わった匂いが立ち込めていた。きょうび、こんなものが見られて感動した!炭焼き小屋を過ぎるとトタン屋根の小屋が現れ、沢の規模も大分大きくなっていた。
炭焼き小屋 トタン屋根の小屋

【白い橋・赤い橋】
無事に下山。白い橋が登山口になっていた。ここから時山橋へ向かう途中には清内橋と呼ばれる赤い橋があった。ここは時山バンガロー村や北西尾根コースの入口でもある。山の案内板で「赤い橋」とか「白い橋」とか書いてあって何のことかと思ったが、このことだったのね。集落にも炭焼き小屋が2件あり、驚いた。
白い橋 赤い橋(清内橋)

【無事に下山】
烏帽子岳 無事に下山。初めての雪山(といっても積雪15センチくらい)に苦戦したが満足できた。帰り道、傾く太陽を背に烏帽子を眺めて改めて満足した。

【ガイド本に疑惑浮上!】
今回『岐阜の山旅100コース』を山に持っていったが、どうも怪しい点がいくつかあった。「カネツリ谷」が「釣鐘谷」とか「鐘鈴谷」になっているし、「狗留孫岳」が「狗留尊岳」になっている。「熊坂谷」は「能坂谷」。ちょっとミスタイプが多いなぁ。(カネツリ谷はツリカネ谷とも言うことを『鈴鹿の山と谷』を読んで知った)

【総評】
・烏帽子岳周辺は廃道がたくさんあるが、巡視路を行くのが安全で分かりやすい。
・カネツリ谷コースは急斜面に浮石や朽木が多く危ない。
・鞍掛峠への横断縦走も楽しいだろう。
・阿蘇谷コースはいろいろと変化に富んでいて面白かった。

登山日記一覧へ日帰り登山TOPへ