<瓢ヶ岳(ふくべがたけ)・片知山(かたぢやま)・片知渓谷>

瓢ヶ岳(1163m)・片知山(966m)・片知渓谷
(板山神社−片知山−南岳−瓢ヶ岳−南岳−抜戸岩コース−片知渓谷−板山神社)

登山日:2002年4月27日
登山口:岐阜県美濃市
天候:晴れ
テーマ:単独でタフなコースに挑戦。美濃の山デビュー。片知渓谷。
ガイドブック:『アルペンガイド22 鈴鹿・美濃』(山と渓谷社)
同行者:なし
時間記録:登り……2時間40分、下り……2時間25分
08:40 板山神社発
09:30 岩屋観音堂
09:50 片知山
10:30 抜戸岩分岐
10:45 南岳
11:20 瓢ヶ岳着
80分休憩(昼食)
13:10 瓢ヶ岳発
13:20 南岳
13:25 抜戸岩分岐
14:00 抜戸岩コース登山口
15:10 片知渓谷遊歩道出口
15:20 篭神社
15:35 板山神社着


【高賀三山】
計画のコースのコースタイムは8時間。しかもルートファインディング能力が必要とある。これは自分の力を試すのに絶好の機会である。鈴鹿の山は花が楽しいが美濃の山はどうなのだろう。ワクワクする。今回のターゲットは高賀三山(高賀山、瓢ヶ岳、今淵ヶ岳)の一つである。
多治見邸を6:45に出発、国道248号から国道156号、県道81号経由53kmの道のりで板山神社に8:35到着。
【板山神社〜岩屋観音堂】
多治見から約2時間で登山口の板山神社に到着。一度長良川にかかる新美濃橋を渡りそびれたが無事に着いた。ガイドブックには板山神社周辺に駐車可能と書いてあるので、神社の周りを見回したが、それらしいスペースは無い。脇に小屋があったのでこのことかと思い駐車する。帰りに知ったのだが、しかしここは地元の方の仕事場で、もう少し行った所にスペースがあった。悪いことをした。
神社脇 板山神社
板山神社に登山口の看板があったので、その通り向かう。車道を5分くらい歩くと林道と道が分かれている。どっちだ?よく分からないが直進方向になる林道へと進む。こちらで正しかった。林道はひのきの匂いが気持ち良い。しかしすぐに驚く。「これより先はイノシシの罠があるので注意」との張り紙があったのだ。すごい(^^;)
しばらく林道を歩くが結構急な登りできつい。しかし道の脇では小川があって、木の匂いと小川の水音がとても心地良い。しばらくすると道脇でお地蔵様達が迎えてくれる。なるほどガイドブック通り道が分かりにくい。赤いリボンと踏み跡を頼りに行くが皆間違えているため踏み跡が3つに分かれているところもある。小生も何度か間違えたが、単独での道探しは初めての体験で楽しい。分かりにくい所を過ぎると後はジグザグの一本道。お地蔵様の数が増えていく。「観音堂すぐそこ」の看板を見て10分くらいで岩屋観音堂に到着。大きな岩の下にトタン小屋があるが小屋には錠がしてあって観音様は見られなかった。錠がかかっているわずかの隙間から覗くと線香の香りがした。ここでやっと他の登山者に会う。GW初日なのに静かな山だ。
お地蔵様 岩屋観音堂

【岩屋観音堂〜片知山】
ササの道 岩屋観音堂を過ぎるとあとはひたすらササの道を歩く。ササが深く、道も探しにくい。長ズボンでないと足が切れてしまうだろう。片知山へはすぐについた。

片知山頂上はあっけない。昔は反射板があったらしいが、今は無くなってただの広場になっている。展望は60度くらいで今日はガスがかかっていてよく見えない。この山は親切にもポイントポイントで地図が木に張ってあってありがたい(右図の右端の木の白い部分)。少し休憩してすぐに発つ。 片知山頂上

【片知山〜南岳】
片知山を過ぎてもずっとササの道で嫌になる。南岳の近くになってやっと山らしい道になるがまたササの道になった。花も全く無く期待とは違っていた。しかし途中で野生の小動物(リス?ムササビ?)に遭遇できたので非常に満足。どんぐりを持っていたが、リスにしては大きいし、何の動物だったのだろう?写真を撮ろうとしたが素早い動きでどこかに行ってしまった。
南岳頂上には木彫りの手作りの「南岳」という看板があり、そばに居た人の話だと、この看板の木彫りの作者はそこらじゅうの山の看板を作っているらしい。今度他の山でも気をつけて見てみよう。この辺から人が多くなる。ふくべの森から登ってくる人達の方がはるかに多いらしい。ここの展望はあまり利かないがもう少し行った所に展望台があった。

【南岳〜瓢ヶ岳】
ずっとササの道で花もツツジが少しだけあるだけなので春の花を諦めたところに、稜線を歩いているとなんとカタクリの花が!!!喜び勇んで写真を撮る。カタクリはGW後半に鈴鹿に行って見ようと思っていたが思わぬ遭遇だ。花は恥ずかしそうに下を向いていた。ちょうど満開かやや過ぎたといった感じで、うれしかった。カタクリの道を過ぎると骨ヶ平。妖怪の骨を埋めたと言うが、木の根っこがまるで本当に骨のようだ。最後に少し登ると目的の瓢ヶ岳に到着。コースタイムの半分の時間で行けた。
カタクリの花 骨ヶ平

【瓢ヶ岳頂上】
頂上はちょうど昼時のためか満杯状態。一人でぽつんと昼食を取っていると、途中で抜き去ったオジサマ・オバサマ軍団が来て、場所がないため一緒に食事することになる。そこでいろいろご馳走になる。なんと天婦羅を揚げるというのだ!くわの葉、タラの目、ウド、こごみ出てくる出てくる。ビックリだ。本人がうったというそばや漬物、当然地酒(奥飛騨)も。聞くと皆さん70歳代だと言う。すごく元気だ。若い単独行の人など少ないということもあり、すっかり友達になれた。江南の人たちなのでまた会えるかもしれない。
頂上は360°の大パノラマで目の前には高賀山が見える。ガスが無ければ御岳や能郷白山も見えるらしい、今日は残念だが。またこの山は親切だと思った。途中の地図表示といい、頂上には「楽脚帳」なる箱があって、そこには瓢ヶ岳から撮った写真や登頂ノート等がいっぱい入っていた。こんなに親切な山はなかなか無いでしょう。
瓢ヶ岳頂上 楽脚帳

【下山】
帰りは頂上で知り合ったオジサマと一緒に抜戸岩コースで行く。道はササ道でなく落ち葉の道。滑りやすいので注意が必要。30分位でふくべの森駐車場からの登山口である車道に到着した。

【登山口〜片知渓谷入口】
登山口には小さい看板と赤いロープがはってあるだけなので車でここまで来た人はうっかり見落とすかも知れない。今まで土の上を歩いてきたので舗装道路の車道は膝に響く。しかし春の新緑が綺麗なので疲れは全く無い。しばらくするとふくべの森の入り口の看板に遭遇した。あとで分かったが、ここから片知渓谷の遊歩道に行けたらしい。その案内板からしばらく車道を歩くと片知渓谷遊歩道への階段が見つかった。
車道 ふくべの森

【片知渓谷】
遊歩道案内図 千畳岩

片知渓谷遊歩道へ入るとすぐに案内板に出会う。ふむふむ、これならふくべの森から行けば良かったなぁ。遊歩道と言えども山道と同じ状態。あまり整備されていないようだ。クモの巣には引っ掛かるし足場は悪いし、赤いテープは張ってあるし^^;しかし景色と音は抜群で見事な渓谷である。しかし出口(板山神社寄りの入口)付近はさらに荒れていて腐った小屋がたくさんあり、道もしっかりしていない。昔は釣り人用の小屋として使っていたのであろうか?遊歩道でルートファインディング能力が必要とされるとはちとひどい。
片知渓谷 遊歩道出口(入口)

【渓谷出口〜板山神社】
篭神社 渓谷を出たら後はひたすら車道を下る。頂上で知り合ったオジサマ・オバサマグループに途中で車で抜かれる。「元気だな〜」なんて言われていると50m先でみんな降りてもめている。フットブレーキの使いすぎで車から煙が出たとのこと。ヘアピンカーブが多いので仕方ないね。注意しましょう。篭(こもり)神社を過ぎ、無事に下山できた。距離が長くて結構疲れた。

【総評】
タフなコースだった。登りはコースタイムの半分の時間で行けたが、帰りは片知渓谷で思ったよりも時間がかかったため、結果的に下山時刻は予定時間通りだった。
花は少ないが、森、小動物との遭遇、木の香り、水音、渓谷……と自然との触れ合いが素晴らしいコースだった。次は高賀山だ!

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